相談(登場人物、場所は架空の設定です)
六本木のメンズエステで、エステ嬢のバイトの募集をみて面接に行きました。そこは給料がいい割に、性的なマッサージはなしと求人広告にありましたが、面接のあとすぐに講習を受けさせられ、かなり際どい部分のマッサージを指導されました。
週3日以上、1日8時間、時給1500円プラス歩合給ということで、そのときはお金がほしかったので、とりあえず1ヶ月くらいバイトすることにしまし た。ですが、結局、お客さんも風俗店みたいに思っていてセクハラみたいに触ってくるし、連絡先もしつこく聞かれるので、すぐにでも辞めたいです。
ですが、店長にイメージと違うので辞めたいと言ったら、辞めるときは1ヶ月前に言わないと辞められない、ホームページの写真も消せないと言われました。そして、すぐ辞めたら罰金になるとも脅されました。
ちなみに、そのお店は看板でもホームページでも風俗店ではないと書いているので、たぶん風俗店の営業届けはしてないと思います。
基本的に2週間前に辞めたいと申し出れば労働契約は終了
あれこれ言って辞めさせてくれない、写真を消してくれないといった店は多いのですが、いわゆるメンズエステの場合、基本的に辞めるときは2週間前に申し出れば法律上は問題ありません。店が辞めさせないと言っても、2週間が経過した時点で契約は終わります。
すぐ辞めたら50万円の罰金などという店もありますが、店にたいした損害がでていないなら損害賠償請求もできません。時給1500円のバイトが3日くらい無断欠勤をしたとしても50万円も損害が出ているようなことは普通ありえないでしょう。
なお、労働条件が最初に言われた内容と違うなら、すぐ辞めることができます。たとえば、風俗営業店でないのに性的サービスをするよう指示されるような場合、即、辞めることができます。
風俗系メンズエステは、トラブルになると立場が弱い
メンズエステは、個人的な意見ですがガールズバーに似たようなところがあります。ガールズバーは、客とキャストが長時間話すと接待とみなされて、キャバクラのような風俗営業許可を取ってない店は、風営法違反で摘発されます。
それじゃあ、どれだけ話したら接待になるんだ?というお話ですね。
メンズエステもこれと同じで、どこをマッサージしたらアウトなのかと言われると、むずかしいものがあります。
慎重な経営者は、風俗営業の届け出を出したうえで、風俗でないエステを営業しているケースもあります。届け出を出したなら性的サービスを堂々とやればいいんじゃないかと思いますが、性的サービスありの店になると、女の子を集めるのが難しいということから、そのようなスタイルをとっているのでしょう。
しかし、届け出を出さずにきわどいサービスをさせている店の方が多いですから、そういう店はいつなんどき、警察にアウトと判断されるかわかりません。
だからトラブルはできるだけ避けたいのが店の経営者のホンネなのです。
罰金を言われたら、内容証明郵便で退店届けを出すのが効果的
風俗的なメンズエステの経営者はそういうリスクを負っていますから、もし辞めるなら罰金を払え、払わないなら写真を消さないなどと脅されたら、内容証明郵便で退店届けを出すのが効果的です。弁護士や行政書士に頼んで退店届けを作って出してもらえば、店はトラブルをおこしたくないので、まともな経営者であれば、それ以上は違法なことは言って来ないでしょう。
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